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本日の通信障害により、SoftBank利用者や、その周辺の方々、さらには企業まで、様々な方が影響があったと想定されます。
今や、固定電話を持たず携帯電話だけの方も増える中、携帯電話は電気、ガス、水道に次ぐ日常の大切なインフラでもあります。
ツイートなどを見てると、救急通報が遅れ、命に関わった方もいます。
今日に限って母親が救急搬送された。SoftBankユーザーの自分は携帯で通報出来ずに通報が遅れてしまった。大事には至らなかったがもし手遅れになっていたらと思うとゾッとする。再発防止を求む。
— ゆうまチームK 太陽族 (@yumahisyo) 2018年12月6日
子供と連絡が取れず、寒い山形の夜の中、歩いて帰って来たそうです。
電話もメールも通信障害で使用不可…
田舎でWi-Fi環境も都会より充実してないため、通信手段はコンビニ。
コンビニも田舎は少ないのです
解約はしないですが、5時間も連絡が取れなかった事実をどのような形で謝罪してくれますか?— ショウペイ☆ (@f4JFp1cryxCuL9g) 2018年12月6日
さらに、アーティストのライブで入場ができなかったり、配達が遅れたり、ライバル他社が妙な対応をしたり…!?と、色々な出来事がありました。
さて、今回の通信障害は、どのようにして起きたのか?なぜ長引いたのか?人によって繋がる、繋がらないの差が出たのはなぜかなど、
関係者から調達した情報も含め、どこよりも分かりやすい形式でお伝えいたします。
補償があるのか…!?についても、SoftBankの利用規約からもお伝えします。
では早速、障害の概要から見ていきます。
障害の概要、発生から回復まで
私はちょうど大学の講義中ですが、暇な講義だったので課題やプログラミング、ブログの編集などをしていたのですが、
ちょうど大学のオンラインシステムにも繋がらなくなり、繋がらなくなったタイミングを見たのですが、
多くの人のツイートと同様、13:39に発生したと思われます。
講義中でしたので…携帯繋がらない!!と騒ぎ出す人や、爆睡し始める人、携帯を叩く人、
ワンセグ用のアンテナを伸ばす人、Pocket Wi-Fiの電池を外したりSIMを拭いたりする人(私)など、様々な人がいました。
体感では、大教室の1/3ぐらいはSoftBankユーザーな気がします。。
ちょうど本日は雨。自転車通学をせず電車だったのですが、大学講義中~移動中~大阪都心までずっと電波状態を監視していましたが、どこでも一瞬もつながらずでした。
それに加え、端末が暴走していました…
帰りの電車では、女子高生のグループが、スマホを見て盛り上がっていたのに1人だけスマホを見てはしまいを繰り返し、ただ単に愛想で共感を繰り返しており
可哀想な感じもしていました…
私のdocomo回線のスマホは繋がっていたので、声をかけようと…
Wi-Fi、貸すよ。なんて声をかけようなら、ちょっと駅長室へ。なんてなりそうなので掛けませんでしたが。笑
可愛い子だから声掛けたかった…!! なんてことはさておき本題。
解消が始まったのは18:04、最短で4時間25分、265分、圏外で使用できていなかったと想定されます。
私の使用している端末は法人用のため、17:47頃に回復しましたが、そのころの回復は非常に少ない報告でした。
Twitterなどから、大勢の人の解決が見られたのが18:30ごろのため、4時間51分、約5時間に渡り使用できていませんでした。
中には3Gのみ繋がる、通話をかけると繋がる、データローミングをONにすると繋がる方も居るようですが、それはなぜなのかも現在分かっている範囲で説明して行きます。
日付出たから貼り直しw
復旧! pic.twitter.com/ofT8ke9DIT— 底剋山のはまさん(Keisuke) (@k15uke) 2018年12月6日
障害の原因
SoftBankの公式発表では、「LTEに関わる交換機の不具合のため」と公表されておりますが、あくまで概要でありかつ、50%正解で50%は間違いかもしれません。
(私自身、現在は内部の者ではありませんし、情報の保証ができないので確約はしていません)
リークによると、SoftBankで使用されているエリクソン社製のvMME(Virtual Mobility Management Entity、注1)というシステムの不具合で、
<注1:LTE(Long Term Evolution)と呼ばれる、3.9世代あるいは第4世代のモバイル通信(携帯電話)サービスを提供するための設備のひとつ。MME は Mobility Management Entity の略で、あえて日本語にすると「移動性を管理、あるいは制御する機器(本体)」といった意味。>
引用 NTTPC
※一般的に4Gは第4世代、3.9GはLTEと呼ばれます。
RRCが確立すると、スマホはeNodeBとの接続が確立したメッセージを返すが、それと同時にコアネットワークへの接続要求となるAttach Requestも出す。Attach RequestはeNodeBを通過し、MMEという設備に送られる。
他社のスマホの電波でもここまでは進めるが、MMEはSIMカードが接続可能かどうかを認証する設備で、HSSにアクセスする。
引用 携帯電話はどのようにつながるのか? 「圏内」になるためのステップ – ITmedia
(単純にわかりやすく説明すると、電車の改札のようなものです。)
vMME自体に深刻な不具合が内包されており、本日に実施されたシステムのアップデートにより、不具合が発生したと見られます。
エリクソン社のvMMEは日本のSoftBankに限らず、イギリスやベトナムでも使用されており、同様の通信障害が発生していたと見られます。
そのため、地域ごとにバージョンのダウングレード作業を行なっていたため、地域ごとに順次回復したり、3Gのみ繋がったりといった現象が生じていたと想定されます。
今回はLTEに携わる設備不具合のため、3Gにハンドダウンが殺到した結果、3G回線も巻き添えでダウンした可能性も考えられます。
<なお、3G回線やVoLTE非対応の機種はサービス終了が予定されています>
docomoであればエリクソン、cisco、NECなどの複数のMMEを用い冗長化されているものの、
SoftBankは1つのシステムのみで運用されているため、今回のような不具合が起きると、全国的な通信障害が発生すると見られます。
KDDI(au)は2社ではないかと思われますが、今の所私は詳しくはわかりません。しかし2社でも、片方に集中するとSoftBankと同様の現象が起きると思われるので、docomoのような構成が必要かもしれません。
(SoftBankはコスト削減や、自信があったのかで1社にしたのかもしれませんが…)
これらの事が合わさり、3Gで繋がったり繋がらなかったり、データローミングをONにすると繋がった人が発生したのではないかと想定されます。
(データローミングは、日本に居る限り関係ないですが…)
auが神対応
auユーザーの皆さま、もしお近くにお困りの方がいらっしゃいましたら、無料Wi-Fi スポットがある場合がありますのでお伝え頂けるとサポートできるかもしれません。https://t.co/nHFQCIFJEX
— kddipr (@kddipr) 2018年12月6日
なんとなんと、ライバル会社であろうauが、SoftBankユーザーのために情報提供をしています…!
(これも繋がらないと見れませんが…)
確かに、SoftBank Wi-Fiスポットは使えるものが多かったので、Wi-Fiスポットが重要になってきます。
※一部、回線が光ではなく無線通信のWi-Fiもありますので、もしWi-Fiスポットが無線通信の箇所の場合は、障害発生時は繋がりませんが、
見分ける方法は一般の方向けにはありません。(機器が見える位置にある場合を除く)
※このような「Wi-Fiスポット」があります。
スマホ )))Wi-Fi ))) <Wi-Fiスポット> )))電波)))SoftBank基地局
※このタイプのWi-Fiスポットは、電波障害時も繋がります。繋がっていたWi-Fiスポットはこのタイプです
スマホ )))Wi-Fi ))) <Wi-Fiスポット> ー 光回線などの固定回線 ー
佐川急便の配達に影響
佐川急便は再配達できず 運転手の携帯も障害 ソフトバンク影響 #nhk_news https://t.co/6sikIHI4Cj
— NHKニュース (@nhk_news) 2018年12月6日
佐川急便では、運転手の携帯電話や情報配信の機器が使えず、配達に影響が出ています。
ソフトバンク株式会社で発生している通信障害により、集荷依頼情報および再配達情報が担当セールスドライバーの専用端末に届かないという事象が発生しております。合わせてセールスドライバー専用の携帯電話も使用不能になっていることから、連絡が取れない状況となっております。
引用:佐川急便公式サイト
私の今日配達予定の荷物は、不在票も届いていませんが…この影響でしょうかね…
今の所佐川急便の遅配は一度もないのですが…今日は仕方がないでしょう。
飛行機、夢の国、通信に関係ない所でも
格安航空のJetstarでは、ソフトバンク回線を利用して通信していたため搭乗券を確認する作業ができなくなり、手作業で入場作業を行い、2時間近くの遅延があったようです。
さらに、モバイルSuicaでの新幹線、在来線の指定席券購入や払い戻しも出来なくなりました。
また、三井不動産リアルティのカーシェアリングサービスでも、スマホで施錠・解錠するタイプの車載システムの通信用機器がSoftBank回線で、作動しなくなったといった事も発生した。
さらに、オリエンタルランドが運営するご存知の「ディズニーランド」でも、スマホアプリで購入した電子チケットを表示するタイプのチケットが表示できないといった事が発生し、
手作業による本人確認による入場となった。
次ページでは、今回の通信障害によるアーティストライブの対応や、他社サービスへの影響、さらには利用者への補償の有無などを説明します。
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