さて、この季節はじめーっとしてる割に、冷房をつけると不快になったり…と、
とても微妙な季節である4月〜6月。
そんな季節を快適な気温、湿度にする斬新なライフハックを紹介したい。
このライフハックを実践すると外が低温多湿でもこんな感じの環境を作れる。
まず、家庭用エアコンからの方法を説明したい。
家庭用エアコンを使う
一般的なエアコンは欠陥仕様で、冷房やドライで設定温度に達すると室外機を停止し、
室内機に溜まった湿気を再放出するというトンデモナイ仕様である。
(サーモオフという)
だが、「ダイキン」と「富士通」「パナソニック」に関しては、そのサーモオフが発生した際に室内機の送風を止めるという機能があるので、調べていただきたい。
この機能は出荷時には無効になっていることが多いという謎仕様で、ユーザーが自らオンにする必要がある。
では、例に挙げた3社のエアコンじゃない場合はどうすればいいか、説明していこう。
例えば外気温が26℃で、湿度60%の時、25℃で冷房すると、相対湿度的には湿度70〜80になったりと非常に不快である。
エアコンが同室に2台あるのであれば、冷房と暖房を同時に使うといい。非常に頭の悪い使い方のように見えるが、これは非常に理にかなっている。
なぜなら、サーモオフ発生は回避しつつ、湿気のみ取り出すならこの使い方がベストだからであり、
下がった気温は再度暖房であげて、大気中の湿気のみ追い出せるからである。
え、じゃあメーカーが最初からそれを推奨すればいいじゃん?と思うだろう。
家庭用エアコンの高級機や業務用の一部機器には「再熱除湿」という機能が搭載されている。
これは簡単にいうと「冷房」と「暖房」を同時に動かすことであるが、電気代的には冷房/弱冷房除湿の1.3倍程度で済むといわれているらしい。
ダイキンの高級機には、最新型は搭載されているらしいが、少し古い型までは搭載されていない。
パナソニックなら「冷房除湿」と「除湿」があるなら「除湿」が再熱除湿にあたる。
日立なら「カラッと除湿」なんて言ったりもする。
ところでこの再熱除湿機能だが、単純に暖房と冷房を同時に動かすような頭の悪い仕様ではなく、
少し特殊な仕様を搭載し、冷房時の排熱の一部を部屋の空気を加熱するのに使い、効率よく動いているとのことだ。
なのでもし、今使っているエアコンに再熱除湿があるのであれば、積極的に活用していただきたい。
または、買い換えるときはそれを基準にするのもいい。5万円以下の廉価機には搭載されていないことが多いので、注意が必要。
また、業務用エアコンは大半、搭載されていない。
業務用エアコンなら?
厄介なのが業務用エアコンなのだが、同じ部屋に2台以上あるのであれば、1台だけにしてドライなどにすれば、サーモオフを回避して運転できる可能性が高い。
なんなら、頻繁に温度によるオンオフが発生するよりも、ずーっとゆっくり動かす方が電気代も安く済む。
車の信号での発車停止の燃費と同じ理屈である。
このどうしようもない季節なら、1台で稼働した方がサーモオフ回避できる可能性が高い。
また、ダイキンのエアコンであれば「能力制限ピークカット」や「サーモOFF時ファン停止」などが、現地設定で可能なので、これを施すとずいぶん快適になる。
(比較的新しい機種であれば、画面点灯時にキャンセルボタン長押しで現れる。)
とにかく、連続で稼働し、湿度を取ることを重視する必要がある。
じゃあ、再熱除湿と同じ理論で、少々電気代は高くなるが冷房しながら電気ファンヒーターを
動かせばいい。
余った電気ファンヒーターを使って実質再熱除湿。
電気ファンヒーターで加熱しながら、弱冷房除湿。気温は下がらずに相対的に湿度を落とすことが可能である。
贅沢に電気代を払える環境であれば、快適になるので是非実践していただきたい。
筆者は、小型の300W電気ファンヒーターを回し、弱冷房除湿、サーモオフの回避を実現している。
買い換えるなら?
もう一つ、買い換えるなら基準にしていただきたいのが、部屋のサイズよりも小さいエアコンで買い換えるといいという方法がある。
なんなら、最近の高機密住宅なら、6畳用のエアコンで12畳ぐらいは十分に賄える。
それに大きなエアコンは弱運転が苦手で、小さいエアコンは、弱運転が得意という特性もあるので、
サーモオフ回避にはもってこいである。
1台大きなエアコンをつけるより、2台小さいエアコンをつけた方が安上がりである。
最後に
いろいろな方法を紹介したが、サーモオフ回避のできないのエアコンは欠陥品であるという結論であり、
こんな訳のわからん対策をユーザーがしなければならないのは、ユーザーファーストとは言えない。
業務用や家庭用でもおすすめのエアコンを一つ紹介すると、「ダイキン」の「うるさら」シリーズである。
世界的空調メーカーだけあり、サーモオフ時のファンOFFはもちろんできるはずであろうけど、
室内機のフィンを最小限度で稼働させる技術もある。
こんなめんどくさい対策は賃貸などどうしようもない環境ならさておき、
普通の家庭なら、これに買い換えるのがベストだろう。
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