さて、NTT東日本からこんな興味深い発表がありました。
東日本電信電話株式会社(NTT東日本)は、「フレッツ光」おいて、VDSL/LAN配線方式の集合装置が単独設置されている集合住宅で、現在サービスの利用者がいない場合に、「フレッツ 光ネクスト マンションタイプ VDSL/LAN配線方式」などの新規の申込受付を10月24日に終了すると発表した。
目次新規申込に対しては、光配線または戸建て方式で提供
これは、単なるサービスの新規提供の停止ではなく、光配線方式などへの移行を促すもの。終了後、VDSL/LAN配線方式の集合装置が単独設置されており、現在サービスの利用者がいない集合住宅(以降「対象の集合住宅」と呼ぶ)で「フレッツ 光ネクスト」の新規申込があった場合には、光配線方式または戸建て方式での提供が行われる。
引用:INTERNET Watch
我が家はauひかりのVDSLタイプながらも、G.fastと呼ばれる高速タイプが導入されており、
理論値は下り最大664Mbps/上り166Mbps、平日休日問わず、下りは400Mbps/上り140Mbpsぐらい出るので
日常生活程度の通信なら困らないが、理論値は既に携帯回線の5Gの方が上回っているが、
現状5Gでもその速度は出ないので、現状これが最適解になっている。
一方NTTはVDSL方式の発展に消極的で、上下100Mbpsに留まり、
MDF室で100Mbpsの光ファイバーをVDSL装置で16人で分配している状況だ。
仕事で何軒かNTT VDSLの家庭をお邪魔して速度を測るが、
上下共に50〜70Mbpsぐらいのことが多い。調子の良い4Gと同じぐらいで、5Gには負けるかもしれない。
もちろん、プロバイダ選定が良ければpingはそれなりに速いはずなので、そこを5Gとは競わないが…
そこで私はNTTの116に問い合わせをしてみました。
結論から書くと、10/24以降、VDSLしかないマンションは新規申込不可との回答でした。
もし私の住むマンションのように、auひかりやCATVやU-NEXT、などが導入されていなければ、
固定回線はどうするのでしょうかね?
それこそ、携帯4社揃ってホームルーターを出しているので、それを使うことになるでしょうけど、
これは私の予測ですが、ホームルーターは通常の通信より優先度が落とされていると思います。
そうしないと携帯1台分じゃ済まないパケットが流れて来ますからね。
現在私も予備回線としてSoftBank使い放題のPocket Wi-Fiを持っていますが、
無線の電波をさらに無線にするとやはり不安定感はあります。
ゲーム(スプラトゥーン3)などをすると、頻繁に「通信状態が不安定になっています」という表示が出ますし、
敵が固まってそれを撃ったら動いてしばらくして死んだり、(ラッキー)ラグが発生したりします。
それに限らず、auひかりVDSLの宿命とも言われましたが、上りのpingが遅いです。3桁行くこともあります。
調査してもらいましたが、これは仕様とのこと。これではゲームはままなりませんね。
世の中ではメタル回線で10Gbps近くを流せるg.mgfastなどの技術開発が進められていますが、
VDSLに消極的なNTTは導入することはないでしょうし、
間にアナログ回線を使うという、設備保守的にも大変なauも導入するかどうかはわかりません。
マンションや不動産の者の大抵はネットに疎く、繋がればいいとしか考えていないし、
建物まで光ファイバーが来ていて、その先がメタル線やLANケーブルでも
「光ファイバー対応」とかって書きますし、
こっちでお金出すから光配線方式にしてくれ、といっても
オーナーが頑固で「うちはVDSLで十分」と、聞き入れてくれないなんてことは
筆者宅だけではないでしょう。
Starlinkという選択もありますが、どうなんですかね?
下りが20~100Mbps、上りが5~15Mbpsなので、モバイルルーターの方が良さそう?
とはいえ、各社のモバイルルーターやホームルーターの大抵は、
5Gの本領であるSAやミリ波に対応していません。
となると現時点で最強なのは「docomo Wi-Fi station SH-54C」になりますね。
5G SA、ミリ波対応で受信最大4.9Gbps/送信最大1.1Gbpsとのこと。
ちょっとだけこれ使ってました。東京の5G SAミリ波エリアで
下り500Mbps/上り120Mbpsぐらいで、遅延もすごく少なかったような。
もしマンション付近が5G SA ミリ波に対応すれば、これ一択ですね。
まあ人口密集地しか対応しないでしょうから、ずいぶん先になりそうですが、
他にも期待はできませんが、NURO Wireless 5Gというものもあります。
ローカル5Gを使い、マンション近くの電柱に基地局設置、
下り最大4.1Gbps、上り最大2.6Gbpsというまあまあ良さげなものですね。
無線だから半分と考えて2Gbps/1.3Gbpsでも十分標準的な光ファイバーの速度って感じです。
ただ全然話題に上がってこないですね?
やはり電柱につけるのが難しいのですかね?
(参考)
pingは調子のいい時の携帯回線と変わらずで、やはり光配線直結に代わったものは
今のところないですね。
これからのマンションのネット事情はどうなるのか…
筆者宅はauひかりで、調整の際に写真NGを前提でMDF室を覗かせて頂いたが、
NTTのONUは2台でVDSL分岐器が2台(32回線分/ほぼ埋まっている)、
auのONUは1台(16回線分/8回線接続)
U-NEXTの設備はどれか分からず(まあ上下50Mbpsなので要らないかと、ライトユーザーならこれでよし)
だったので、これ以上増えて重くならないよう祈るばかりだ
一言余計かもしれないが、auやU-NEXT、またはJ:COMと管理会社が癒着しているのかもしれない。
だとすれば光配線の導入に消極的なのもわかるかもしれない。
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